中学生も学年が上がると、いくつか塾をまわったり、体験授業を受けたり、あるいは移籍してきたりする子はわりと多くいると思います。
そんな中で、最近の指導方法の主流として、「褒めて伸ばす」という考え方が定着し、親御さんからも「うちの子は褒めると伸びるタイプです」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
そこを否定するつもりはさらさらありませんが、それを私が実践すると、逆に生徒たちからは非難の嵐、「いつもと違う」と生徒自身の調子まで狂わせてしまうようです。
もちろん、私自身も「褒めて伸ばす」指導は賛成です。その中で一番気を遣うのが、タイミングです。
生徒の中には、たとえ「褒めて伸びるタイプ」の子でも、実は褒められるよりも”認められるのがいい”という子もいます。
褒めると認めるの違い、、、似ているようでまったく違う指導方法です。
「褒めると伸びる」からと、下手に褒めにいくと、逆に「ホンマかいな?」と生徒に疑問が浮かぶ可能性があります。
塾生の中で、いくつか体験授業を回ってからうちに通っていただいている子がいますが、中には一つ一つ褒めてくれるのは良かったけど、逆にそれが無理やり褒められている感を感じたそうです。
髪をカットしてもらったり、なにか自分の意見を相手に伝えたりしたときにすべてを褒められるって、なんかうさんくささがありますよね。。。
褒めすぎも良くないのかなと思いますね。特に子どもは、そういう部分にかなり敏感です。
そんなときに”認める”指導があります。
ごく最近ですが、書籍でもいくらか出てきています。叱る、褒めるに加えて3つ目の指導方法です。
記事にすると長くなるので、またそのうち書こうと思いますが、ルーツではかなりこの”認める”指導を大切にしています。
個人的には、「褒めて伸ばす」よりも、ずっと大切な考え方だと思っています。
認めて、認めて、そのうえでようやく褒めると、どんな子も急激なカーブを描いて伸びていきます。
そう考えると、勉強は一人で黙々とやっていくことと、先生と生徒とのコミュニケーションのコラボがあってこそかなと思います。