塾で指導をしていて、「これって大事だなー」と思う指導ポイントがあります。
俗に言う、ツボというやつでしょうか。
それは、手を動かさせることです。
問題を解いていて、手が止まらず、答えまでたどり着かせること、、、これって大事だなと思います。
よく親御さんから質問されるのが、「家で教えているけど、途中からケンカになってしまって手付かずに」というパターン。
我が子に教えていますから、なんとかできるようになってほしい、なんでできないのかというもどかしい気持ちとの戦いの連続だと察します。
本人はがんばって解いているわけですから、手が止まっているときにあれやこれやと小言を言われてしまうと、余計に集中力を乱します。
また、多すぎるヒントも、答えまで遠ざかっているようでやる気がダウンします。
いかにして、生徒と同じ視点に立ち、どこまで理解しているかを見てあげられるかが、止まっている手を動かす打開策になります。
「どこまで分かっているか」を質問しながら、気づかせていくと、手は動いていくものです。
教えてもらって、できるようになって、さらに一人で続けられるようになってくると、手は自然と動きます。まあ、当然ですよね。分かる問題を解いていくわけですから。
でも、その状態に持っていくために、手を動かさせることって、勉強を苦手にしない一つの手なんですよね。
塾生にもいますが、集中力が切れてまったく手が動かない、目が問題を見ていない子って、どう教えても耳に入ってこないものです。そんなときはスパッと、切り替えさせる。
手段はいくらでもあるので、なにか気持ちまるまる切り替えさせるようにしてあげると、効果的かもしれません。
ちなみに、「どこまで分かっているか」を質問するときに、「そこまで分かっているのか」と認めてあげる、「なるほど」とこちらが納得してあげると、その場の雰囲気は格段に良くなります。
特に小学生のころほど、親御さん自身の感情であれやこれやと言いながら教えると、わが子は勉強に対して意欲的にはならなくなっていくと考えます。
そうなってしまったら、小学生の学年関係なく、塾に通わせるのがいいのではないかなと思います。