勉強がある程度できる子は、「ここまでやればOK」という暗黙のルールを自分に課しています。
勉強が苦手というのを前面に出す子は、「こんなにやれない」というある意味あきらめにも似た感情で手を動かそうとしません。
そして勉強が苦手だけど、地道にやろうと考える子は、「どこまでもやろう」と考え、上限を作りません。
塾生たちを見ていればよく分かりますが、なにかと壁を作ってしまう子が多いように感じます。授業を見る限り、なかなか点数を伸ばせない子たちに限って、本当はもっと点数が取れる子たちです。
先日のブログにも書きましたが、おそらく勉強と私生活とを切りはなして考えていたり、あるいは私たちが教えていることを途中で別の解き方にすりかわってしまっていたりするのだろうと考えます。
1番目の、「勉強がある程度できる子」と、3番目の「勉強が苦手だけど地道にやろうとする子」は、イソップ物語に出てくる”ウサギとカメ”状態になりえることを知っておいて損はないです。
ウサギとカメ・・・もちろんご存知だと思います。以下のサイトで話を読むことができます。
http://hukumusume.com/douwa/betu/aesop/01/07.htm
ある程度できるとなると、ある程度やり方は分かっているし、「調子が良ければ」80点以上を取ることもできます。だから、ここまでやればまあいいだろうというある意味勉強に対しての限度を持っています。
また、「調子が良ければ」というのもポイントです。ミスが少なく、平均点も高いと80点を超えるような印象を持っていただければいいでしょうか。
かたや地道にやろうとする子は、だいたいのケースで私たちの教えやアドバイスを素直に聞き、やれるものはどんどんやろうという姿勢があるため、「もっと問題を解いた方がいいだろう」と考えるはずです。
勉強は長きにわたって続いていくもの・・・現状ではウサギのほうが合計点は良くても、地道にやっていたカメのほうが、2学期末あたりでは逆転する可能性も多々あります。
一度良い点を取ると、「また同じように取れるだろう」と考えてテストに臨むか、「この点数をキープするためにもっとやりまくろう」と考えるかのどちらかに分かれます。
お分かりのように、前者はウサギになっていきます。
ルーツでは、そうならないように一人ひとり声をかけています。が、勉強するのは生徒なので、響く子もいれば、残念ながら響かずにウサギになっていても気づかない子もいます。
「勉強がある程度できる子」には、”もっとできるようにするにはどんな勉強のやり方があるか”を考えてほしいです。
勉強のやり方はいくらでもありますし、それを取り入れて試してみることも良いですよね。むしろ、そうやって試行錯誤していくことが、さらにできるようにしていくステップになると思います。
テストが終わったこのタイミング、ちょっとやり方を変えてみることも試してみるといいですね。
TOMORROW IS ANOTHER DAY.