塾生を見ていて気がかりなのが、「消しゴムで消すクセ」です。
基本的には、「間違えたから」消すものですが、「うまく書けなかったから」とか、「納得しないから」という理由で消すのは、大切な書類に下書きを書くときで十分です。
なにかと「消しゴムで消すクセ」がついていると、ちょっと数字が見づらいから消すとか、ちょっと文字同士が重なったから消すとか、ほんのささいな字に対して意識が向かってしまい、肝心の問題に対する意識が薄れてしまいます。
また、「間違えたから」消すため、「どうやって間違えたか」が分かりません。
大事なのは、自分が解いた流れの中で、「どこを修正するのか」です。
たとえば、方程式の問題が苦手なら、問題を解いていく中で「どこにひっかかっているのか」を見つけてあげることです。
移項なのか、符号なのか、たす・ひく・かける・わるなのか、、、苦手ならば、同じように間違えているパターンがあるはずです。
消さないことで、そういった部分が見えてきますから、修正につながります。
また、まちがいを消すことで、時間がかかってしまうのがネックなんですよね。
ということで、この夏は特に「消さない」という選択肢を持ってもらうことを、一つのテーマとしています。