教材会社の方に来塾いただき、講習中の教材や新年度からの教材についての提案をいただきました。
新年度教材については、大枠は決まりつつ細部を悩みつつの状態でしたので、意外とナイスタイミング感がありました。
こちらの担当の方が、まだまだ若いにもかかわらず、「勉強させてください」という姿勢の持ち主かつ、様々な”ネタ”を持つとても素晴らしい方でした。
教材以外であれやこれやとお話しできたのは、なんだかとても新鮮な気分になりましたね(笑)
覚王山で塾をしていた時は、親御さんからお誘いで、一緒に飲み会をしていただいたり、食事に誘っていただくことも多く、とてもありがたかったのですよね。
また、こうした営業の方々とお話しする際も、なかなか懐に入って仕事以外のことを話すことは多くない・・・というか私が営業を受けるのが好きではないのです。
今日の担当の方は、まず謙虚でした。ことあるごとに「勉強させてください」と下手に出つつ、私たちの話を真剣に、メモを取りながら聞いている様子が、私たちには好印象でした。
また、教材に関する質問から発展して、自身の経験に関するエピソードをいくらかお話しいただけたのですが、それがまたおもしろく、まだまだ聞いていたい、話をしたいなという良い時間をいただきました。
表情もイキイキとしているように見えましたし、まさに私たちが生徒たちに「こうなってほしい大人」の姿そのものでした。
タイトルにも書きましたが、謙虚×経験が、素敵な大人になるかけざんです。
なにかと、「こっちはいろいろ調べて分かってるんだから」と上から目線になったり、常にストレスを抱えて誰に対しても命令口調になったりすると、謙虚さというものはあっても小さなままです。
それで我が子がそっぽを向いていたり、言いなりになっているご家庭をときどき拝見しますが、そうした子を良い方向に導いていくことは、素直さ全開の子よりも多くの時間を要します。
人からしてもらったら感謝する、人になにかしてしまったら謝る、分かっていても相手の話を聞く、そうした姿勢を続けることで、謙虚さは自然と身につきます。
文章を目にすれば分かりますが、どれも小・中学生のころからできることです。
また、経験に関しては、勉強一辺倒ではとうてい身につかない実体験をすることも、素敵な大人になる秘訣だと考えます。人は、行動してこそ身につく生き物です。実際に見て、実際に触れて、心を動かされてこそ「なにかやってみたい」という気持ちになります。
実際に経験しているからこそ話せることもあるでしょうし、人に勧めたりストップをかけたりすることもできると思います。
学校へ、部活へ、塾へ行って、あまり中学生は時間がないかもしれませんが、友達と過ごす時間や、家族と出かけた場所で何を感じ、こんな人になりたい、こんなことをやってみたいと少しでも思えたら最高ですね。
中2ボーイが、「4月から受験生になるから、この春休みのうちに好きなことをいっぱいやっていこっと」と話してくれました。
そうした考えができること自体、ちゃんと先を見据えているのだなと、少し安心しました。
勉強ができるだけでは、良い高校・良い大学に行くだけでは、良い大人になれるとは限りません。やはり内面、、、謙虚であり、経験があることは、ときに勉強ができる子をしのぐものです。
毎日が充実している、素敵な大人になるためにも、まずは謙虚さ、素直さという面を磨いていくことが成長につながると思います。