生徒の”想い”を知る

中間テストの反省を、各自が分析して提出してもらっています。

それらに目を通し、コメントをつけて返しているのですが、少しずつ自分の言葉を使って書いてくれているところに、生徒の”想い”を知ることができます。

お決まりの「全然できなかった」「凡ミス」などが書かれた反省からは、なんとかしようという雰囲気が感じられません。

反対に、「今回はこれをしてうまくいったから、次は同じことをしつつ、もう少し深くやってみる」なんて文章には、次回はもっとこうしよう、もっと点数が取れそうだという雰囲気が感じられます。

こうした言葉一つで、生徒が勉強に対して前向きであるかどうかを知ることができ、今後の声掛けやサポートなど、対応に変化を生むことができます。

先週から、受験対策では言葉を調べて発表してもらうようにしています。

今週は3つ調べてもらいましたが、その中の1つ、「ギャップ」について発表してもらうと、いくつか発見がありました。まあ、どれも発見があるのですが。

私の中では、ギャップという言葉には、どちらかというとあまり良いイメージではない印象がありました。世代間ギャップを感じる、本音と建前のギャップがありすぎるなど。。。

ところが、生徒たちの中にある言葉は「ギャップ萌え」。強面の男の人がスイーツを食べて笑顔になるなど、かなり前向きにとらえていることが分かりました。

こうしたことを知るだけでも、調べてもらう意味がありますし、言葉を正しく理解したうえでその言葉を使うことは、なんとなく今まで使っていた言葉と変わることを意味し、ちょっとでも使いたくなるのではないかなーと考えます。

今日発表してもらった中に、「イメージと実物との差」という言葉がありました。

ちょうど期末テストまで1カ月なので、期末で取りたい点数をイメージし、今とのギャップを埋めていくには何をするか、という話をしました。

こうすることで、ギャップという言葉を生徒たちがモノにし、実際に使ってくれるかなとちょっと期待をかけました。

こうやって話す最終ゴールは、実際にそれらの言葉を使って勉強に活かしてもらうことです。

勉強して、たくさん選択肢を持てるようになってほしい、やってみたら成果が出るという、勉強ならではの喜びを感じてほしい、大人になっても自分なりに計画し、行動してみて改善していくということを今覚えてほしい、そうした願いを詰め込んでいます。

塾は勉強するところですし、それ以上にそうした勉強のやり方に関するサポートをより強化していきたいですね。

来週のお休みをはさんで、10/24(月)から、ルーツは再開します。