先週金曜日の、「中秋の名月」を天頂に上がったころ写真に収めました。遠くて満月の形が半減されています・・・しかし明るかったですね。
個人的に、こうした月明りに照らされる夜って好きなんですよね。
実家に住んでいたころは、雪をたくさんかぶった富士山が月明りに照らされ、自然にライトアップされたかのような美しさだったことを、今でも鮮明に覚えています。
まっ、外は―5℃でしたけどね。窓も凍っていましたが。
さて、中3ボーイが、この時期に点数を下げてきてしまいました。
どの教科もあと10点は取れたであろう問題が取れておらず、夏休み後半くらいから気になっていた勉強への意識が点数に表れてしまったかなという印象を受けました。
卒業していった子たちをみていても、この子はそこまで心配になるような子ではなかったので、思ったよりも意外であり、だれにでも起こりうるものなんだなと感じました。
本人なりに反省点と修正点がすぐに気づいたようで、「期末までにはこうしようか」と確認できたことは明るい材料です。
ただ、この子の問題を解く様子を見て、「まだ時間がかかるかも」という場面に出くわしました。
なんてことない比の計算を、約分をせずにそのまま「内側同士をかけ、外側同士をかけて」ひっ算で計算していました。
同じ時間に、小6ボーイも比の計算を習っていますが、ちゃんと約分をして簡単な比にしてから、右に何倍、左も何倍と計算をしてくれていました。
中学生だから、内内外外で計算と思っているようですが、冒頭に出てきたボーイの学力からすれば、この小学生の解き方でスマートに解いてほしかったというところです。
そこから、「あっ頭を使って解こうとしていない」とつながり、おそらくこの子は「めんどうだからそのまま計算しよう」と考え、大きな数字も丁寧にひっ算をして解いているようでした。
そうした姿から、「まだ時間がかかるかも」と思ったのですよね。
ほんのささいな解き方から、そんな考えを持ちました。
同じく中2ボーイも、本人いわく「時間がなかった」と言っていますが、おそらく「めんどくさいからちゃちゃっと計算しとこ」で間違えている連立の計算がありました。
日ごろから、「文字は両方とも計算して答えを求めること」と伝えているにもかかわらずのその結果は、私を怒らせるには十分なものです(笑)
テストでは、何か一つ「あーなんだったっけ」が出てきて焦ってくると、今まで取り組んできたことよりも自分の癖が先に出ます。
日ごろから自分流のやり方でやっているならなおさら、その傾向が強いです。
それがハマっているときはいいですが、たいていはポロポロと取りこぼしがあります。
だいたい、「この教科は得意だ」と宣言する成績が下位の子や、350~400点の間の少し自信がある子に多いでしょうか。
ある程度自分のやり方で点数が取れているから、塾に通ってもそのやり方で通そうとする。そこを指摘されてイヤになったから別の塾にする。本当は、”その自分のやり方が間違っている”のに、それに気づかないで「自分が正しい」と思う中学生はいます。
結果、「自分のやり方が正しいからアドバイスされてもめんどうだからやらない」考えに始まり、結果が良くないと「ヤバいなー」と口で言うだけで、点数は上下するだけ、もしくは右肩下がりです。
まさに、”めんどくさい”から始まる悪循環です。
なかなかそうした考えを持つ子は、伸びにくいのですよね。
だから、ある程度の忍耐を持つことって必要ですし、周囲からやんややんや言われない子ほど、忍耐ってあまりないと考えます。
大人になっても、あくまで自己流をつらぬこうとする人はいますが、それがすべて自己流かと言えばそうではなく、いろんな意見を吸収して良いと思ったことをまとめた結果の自己流なんです。
「ヤバいなー」からの脱却は、基本に忠実に、「アドバイスを受け入れてその通りにやり続けること」です。
人間は変化を恐れる生き物ですが、変化していく勇気を持つことって、結構大人になって勉強よりも大切な意識なのではないかなと考えます。