スポーツも頭を使う

先日、NHKのサンデースポーツで、ボクシングの村田選手が、

「スポーツも考えて動かないと良い結果は生まれない」

なんて話をされていました。

村田選手といえば、豪快なダウンを奪って勝つパワーファイターですが、

その裏にはしっかりと相手を研究し、頭の中で考えたうえで行動し、

パンチを繰り出す・・・計算された動きだという一面もあるようです。

中学生くらいの部活では、頭で考えず、とにかく動いて結果を出す、

そんな教えが多くあると感じます。

私は野球をやっていたので、特にそういったことは常々言われていました。

でも、そうしていくと、必ずどこかでひっかかり、それ以上の伸びが期待できません。

なぜかというと、体がどういう動きをしていて、どこに問題があり、

どこを修正すればできるようになるのかが分からないからです。

たとえば野球で、ダウンスイングをして、ボールを上からたたくようにと指導されること、

多くあります。

私もそう教わってきたので、そうやってきたつもりです。

ただ、ボールとバットの接する部分を考えたときってありますか?

ぶっちゃけいえば、上からでも横からでも下からでも、当たる瞬間は一緒です。

では、バットの軌道とボールの軌道との一致部分と考えると・・・

上からたたくよりも、水平にバットを出したほうが一致部分は多くなります。

一致部分が多くなるということは、バットに当たりやすくなるということです。

もちろん、ストレートを打つときのことになりますが・・・。

でも、そうやって少し踏み込んで考えてみることって、多くあるはずなんですよね。

それが、考えて自分なりにアレンジしていく部分だと思います。

そして、そういう考えを実行してみて、しっくりくればそのまま続ければいいし、

イマイチだったら、また変えてみればいいことです。

そうやって、自分なりに改善していくのです。

コーチに教わって気付くこともありますが、コーチはいつでも一緒にいるわけではないです。

だから、自分で考えてできるようになることが、1つ上のランクにいくために必要です。

ただそれは、結局勉強も一緒なんですよね。

まずは問題をたくさん解いて、解説を読んで練習してみる。

その上で、自分なりにこうやってみてはどうか、ということを考え、やってみる。

それで良い点数が取れたら続ければいいし、ダメだったら別のやり方にしてみる。

そうやって、自分なりのスタイルを築いていくことです。

それが、勉強のやり方につながり、できるようになっていく仕組みです。

それらをしていくために、やはり量が必要になってくるのですよね。

だから、まず勉強は量。そこから自分なりにアレンジしていくのが、

本当の勉強です。

スポーツも勉強も、自分の頭で考えて、行動するのが、

ベストの結果を出すのに大切なことです。

TOMORROW IS ANOTHER DAY.