答えを求めるか解き方を求めるか

のちのち、ホームページにも記そうと考えていますが、
ルーツでの授業のスタイルは、
「初めて自転車に乗れるようにする」教え方と、
結構似ているとイメージいただけるといいです。

自転車に乗れるようになるには、補助輪から始まって、
後ろでお父さんやお母さんが持ちながら、
気づいたらようやく乗れているようになっている・・・

あの手で持っているかいないかの状態から、
一人でこげるようになる達成感って、
自分でつかんだものですから、嬉しいことこの上ないですよね。

ルーツでも、あまり教えすぎることはしません。
手取り足取り教えてもいいですが、
なにより本人のためになりませんからね。

だから、自分で考えようとしない子は、
最初の半年~1年は、考えてもらおうとするために、
かなりの時間をかけます。

たいてい、自分で考えようとしない子は、
「答え」を求めたがるものです。

分からないから、すぐ答えが欲しくなる・・・
答えを確認して、安心まではいかないですけど、
「あ~そうなんだ」で終わります。

そこから、考えようとする子に育てていくのには、
「解き方」を教えることから始めます。

「答え」を求めたがっていますから、
「解き方」から指導して定着させていくのに、
かなりの時間がかかるのですよね。

答えを教えればすぐに次の問題ができるのに。

そう思われる方もいるかと思いますが、
それはその場しのぎでしかないです。

入試では、考えさせられる問題ばかりです。
答えを求めている子に、答えを教えていると、
まったく考えることをしません。

結果、ふだんの行動においても、自分で決めることをしないため、
だれかに決めてもらうか、人のせいばかりにしてしまいがちです。

だからって一つずつ教えすぎると、「解き方」は身につきません。
でも、「解き方」が身についてくると、
一つ一つ考えられるようになります。

結果、応用問題にも挑戦が可能になり、
「あ~そうなんだ」で終わっていたころと、
雲泥の差になります。

これらは、実は勉強に限らず、
スポーツにも言えることです。

サッカーなら、どんなトレーニングをすれば、
キック力が身につくか。

野球なら、どうすれば球が速くなるか、
遠くまで飛ばすことができるか。

バスケットなら、どうすればドリブルがうまくなるか。

テニスなら、どうすれば相手が打ち返しづらい球が打てるか。
・・・
・・

それらを、自分の頭で考え、行動して、「この方がいいかな」と、
また別の案を出しながら、進化していくのです。

ただ、スポーツは、体を動かしながらですから、
頭で考えながらやると、反応が遅れます。

だから、勉強よりもスポーツのほうが、
結果を出すのは大変なんですよね。

そう思って、「考える」ことに意識をおいてみてはどうでしょうか。

TOMORROW IS ANOTHER DAY.