中学生の内容は、小学生あってこそ!

塾生の小5ガール、、、算数と国語を受講いただいて、
よくやってくれています。

この子は、典型的な”できる子”のパターンで、
対話をしながらでも、パッと切り替えて問題を解くことに集中し、
勢いでページまるまる終えてしまいます。

解くスピードも申し分なく、今後も楽しみです。

今日は国語の授業だったので、井上先生が見てくれていました。
どうやら学校で、「平家物語」と「つれづれ草」を習っていることを、
井上先生に報告していました。

すると・・・

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり ・・・」
暗唱してすべて聞かせてくれました。

これだけではありません。

「つれづれ草」も、「奥の細道」も、「竹取物語」まで、
すべて聞かせてくれました。

もう、「感動」の一言です。

「平家物語」と「つれづれ草」は中2、「竹取物語」は中1、
「奥の細道」は中3で習います。

そして、暗唱するのもそれぞれの学年で同じです。

おそらく、小5ガールは、それぞれの言葉の意味まで、
正確に理解することは難しいかもしれません。

ましてや小学生、授業の内容もそこまで深くはやらないはず。

それでも、ここまで正確に覚え、堂々と披露してくれました。

彼女の中で、”覚えよう”という意識の中で、
何度も何度も声に出して練習していたのは、容易に想像できます。

かたや、「なかなか覚えられない」という子に限って、
上記のような練習はなんやかんや理由をつけてやりません。

正確に言うと、「なんとなく覚えられたらいいかな」という、
100点ではなく60~70点を目指そうという考えです。

その違いが、おそらくこの先も続くことで、
中学に上がるくらいのタイミングで、大きな差になります。

また、この子はローマ字も正確に書くことができます。
中1生を見ていると、ローマ字が書けない子が多いです。

だから塾に通わせていると言われればそれまでですが、
ローマ字が書けた方が、中学に上がって英語を習い始めたときに、
単語を覚えやすいです。

単語を、ローマ字書きで書くと覚えやすいですし、
英語の発音にも近づいてきます。

単語が書けない=単語の発音ができないことでもあるので、
ローマ字が書けるのと書けないのでは、これまた差が生まれます。

「まだ小学生のうちは塾に通わせなくていいかな」
「小学生のうちは勉強よりも遊びを大切に」
そんな声を聞くこともあります。

ただ、中学生の内容は、小学生あってのことです。

たとえば、これから中1生が習う「分配法則」。。。
実は、、、
小4で習っています。
プラス・マイナスがあるかないかだけで、
解き方自体は小4です。

2学期に習う方程式・・・これも小4で問題があります。
たくさん解くとなると、小6でしょうか。

英語だって、小学生で会話として習っていますね。
上記にあるようにローマ字も習っています。

アルファベット自体は、小学生で習い済みなんです。

大事なのは、習った時点で、「覚えよう」としているかどうか。
これは本人の意志です。

適当でいいやとなれば適当に覚え、中学に上がります。
完璧に覚えようとなれば、カンペキに覚え、中学に上がります。

中学に入った時点で、少しでも覚えているか、一から覚えるか。
それだけでも、スタートラインが違います。

良くも悪くも、下から積みあがっているのですよね。

だから、小学生のころから、カンペキを求めてほしいです。
小学生が塾に通うのは、むしろとても良いことだと考えます。
実際、前職で勤めていた覚王山のあたりは、
塾生の半分が小学生でしたからね。

本当に学力をつけさせたいと考えるなら、
小学生から塾に通わせて正解です。

もちろん、本人の意志があってのことですが。

TOMORROW IS ANOTHER DAY.