物知り博士を目指す

生徒たちの様子を見ていて、勉強に対してイヤイヤになることが少なくなってきていると感じます。

それは、おそらくですけど今年度から変えているシステムの影響も、少なからずあるのかなと思っています。

具体的に言えば、授業を進めたり宿題を出すことは今までと変わりないですが、ゴールを定めるようにしたことです。

勉強はずっと続くものですし、中3の最後に入試があるので、「ヤバイ、やらなきゃ」と本当に必死になる子は、早くて中2の冬、のんびりしている子だと中3の12月くらいになってしまいます。

過去の生徒たちの指導経験から、どんどん成績が伸びていく生徒と、なかなか伸びきらない生徒の違いって、教わろうが自分で進めようが、一人で最後までやり切れるかどうかだと考えています。

あるいは、間違えた問題に対して、どれだけ改善できるか、そのために何回でも繰り返し問題を解くことができるか、です。

ちょっと目を大人の方に向けてみると、働き方というのはここ10年ほどでかなり変わっていると思います。

そんなときに、一つの目安となるのは、「自分が何をやりたいか」です。どんな仕事をしたいか、どんな職業がおもしろいと思うか。

そのためには、いろんな職業を知る必要がありますし、可能ならいろんな職業を体験することもとても良いと思います。

最近、ゲームでもプロになれるようになりました。eスポーツのおでましです。

今までは、「ゲームはほどほどに」が主流でしたが、極めればプロになれるというドアが開いたことで、ゲームをして生活することも可能になりましたね。

また、自宅で仕事ができるようにもなりました。まさに今、緊急事態宣言下で注目されている、「テレワーク」という働き方です。

とりあえず会社に就職して、エスカレーター式でなんとかやっていくという時代は、終わりつつあります。

これから必要なのは、1つを極めていくこと、「これなら自分も詳しいぞ」を磨くことです。一点集中とでも言いましょうか。

一点集中ができるようになるには、一つのことをこれでもか、これでもかとやり抜くこと、すぐに答えられるように詳しくなることです。

小学生がときどきあだ名にする、「物知り博士」というイメージでしょうか。

物知り博士を目指すことで、働くことに対しての不安は半減されると考えます。

そこを目指すには、どのくらいまで知っていれば物知り博士になれるかを知っておく必要があり、それを知るために、とことん頭を使って問題をやりこなすことにつながると思います。

そう考えると、勉強って非常に意味を持つようになってくるのですよね。