生徒の頭の中のイメージを言葉で翻訳してみた。

私立入試期間中ですが、公立入試の過去問に取り掛かり始めました。

少し前の問題でも、入試問題に変わりありません。ヒーヒー言いながら生徒に解いてもらい、その様子をさりげなく楽しんでいる自分がいます(笑)

とある空間図形の問題を指示したところ、ちゃんと図を描いて解き始めるあたりは、ちゃんとこちらの伝えていることを守っているなと感心です。

公立入試の空間図形は、非常に難易度が高いので、途中途中での説明やイメージ、理解をその都度確認して教えています。

今日の授業では、一人が張り切って解き始め、「三平方を使うんですよね?」「ここの長さが分かればなぁ」なんて言いながら四苦八苦しています。

そのとき、この子が質問したのは、その長さの求め方についてです。

「先生、この立体を最初にこう切って、次にこう切るじゃないですか。そうしたときの、ここの長さが知りたいんですよね」

最初、この言葉を言われたときは、頭の上にハテナマークが3つは浮かびました。

だって、この言葉をそのまま言われましたから。手こそ立体を切るしぐさをしていましたが、まあものの見事にドランクドラゴンの塚地さんばりの「ここをこうこうこう」で表現されました(笑)

そしてこれは、私に対する挑戦だと思い、受けて立ち、生徒の頭の中のイメージを言葉で翻訳してみました。

「この立体をまず縦にスパッと切るんだな。そうするとこんな三角形になって、次にもう一回縦に切るんだな。そうして、この高さを求めたい。そういうことだろ?」

生徒の表情は一気に明るくなると同時に、目が輝いていました。私は爆笑です。

分かりやすく、かつ自分のイメージを言葉にしてくれるなんて、なかなかいないですよね。まあ、そうした瞬間に出会えるから教えることが楽しいです。

そのまま、しっかりと答えまで出してくれたこの生徒は、この入試期に入ってグンと伸びてきた子です。

考えて答えを導ける子は、量をこなすことで実力はじわじわ、そして一気についてくるのですよね。

そういった面では、国語力、つまりじっくり考えて答えを出すことというのは、どの教科にも必要な力だと考えます。はっきり言えば、5教科の中で一番国語が大切です!

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