土曜日のことですが、ルーツを閉めて目の前の横断歩道を渡っていると、声をかけてきてくれた女性がいました。
「先生、覚えていますか?」
声の主は、ルーツを開校して間もないころに通っていただいた元塾生でした。
現在は24歳、声こそ変わりませんでしたが、表情や言葉遣いからすっかり大人になった姿がそこにありました。
10年が経ってもこうやって声をかけてきてくれることに感謝ですし、成長した姿を見せてくれたことに大きく感動しました!
いやー、とても嬉しかったですね。
中学生の頃は、長い時間努力を重ねている子でした。志望校までギリギリのラインだったので、合格するかなー、どうかなーとやきもきした記憶がよみがえります。
無事に第一志望の高校に進んでくれ、その先も自分で決めた夢に向かって進路を選び、希望する職種に就いたという話をしてくれました。
表情から充実感がにじみでていたので、「がんばっているのだなー」とすぐに分かりました。
懐かしい顔が充実した笑顔で話しかけてくれると、こちらも自然と笑顔になりますし、「よし、がんばろう」という気持ちにさせてくれる瞬間でもあります。
彼女のすばらしいなと思ったところは、「今ちょっと職場でゴタゴタしているんですけど、みんなで解決に向かって動いているから我慢です」という考えを聞かせてくれたことでした。
生活していれば、勉強したり働いたりしていれば、うまくいかないこともあります。
そのときにどう対処するか、どう考えて向き合うかで、成長度合いって大きく変わると思うのですよね。
彼女の中では、前向きにとらえて対処しようという姿が垣間見えました。
こうした経験を経て、人間性が一回りも二回りも大きくなっていくのだと思います。
ルーツの塾生たちが、将来この子みたいに一歩ずつ成長していけるような人間性を身につけてもらえたら嬉しいです。