違いの分かる男

今日は受験対策、、、1週間で一番集中し、盛り上がる一日です。

入試直前ということもあり、公立組と私立組に分かれての授業は、なんだか新鮮でした。

後半に私が担当した数学では、計算と放物線の問題に不安があるという生徒の声を聞き、そこにしぼって授業を進めていきました。

途中、平方根の計算でつまずくボーイが出現、様子を見ていると、答えは整数なのに、彼の答えはルートを含む式になっていました。

答え合わせの後、なんとか本人に気づいてもらおうと、いくらからヒントを出しつつ、同じく私立組の子たちからもアドバイスをもらいましたが、一向に答えまでたどりつけません。

そんなに難しいかなぁと彼のワークに目をやると、、、私の頭の中では5秒で答えが出て、同時に彼の間違いも秒で見つかりました。つまり、簡単です。

どうやらボーイは、ルート4を整数にすることをすっかり忘れているらしく、身を悶絶させながら四苦八苦。

かといって答えはもう伝えていますから、あとは自力で途中式を見つけるのみです。

たまりかねて、私は最初から再チャレンジするように指示を出すと、なんとか答えまでたどりつけました。

私「よしよし、できたじゃん。そんな難しくない問題だったでしょ。」

私「なら、さっきの問題はどこを修正すれば答えにたどり着くのか、もう一度考えてごらんよ。」

私立過去問を解くときに一番注視している、「問題の解き方」を意識させるにはもってこいの状況でしたので、再び最初に解いていた問題に目を向け、途中から解き始めてもらいました。

するとここで、本人があることに気づきます。

「あっ、、、ルート4って整数の2になるから、こう計算すれば、、、先生、できました!」

「いや、スゴイじゃんか!ルート4が整数の2になるってよく気づいたね!それで答えまでたどりつけたのか。いやー、よく考え続けたな。これで平方根も大丈夫だな。さすが!」

と全力で褒めておきました。

平方根の基本中の基本を、完全にものにする瞬間に立ち会うことができました。

入試4日前のことです。