「あっ、ここよく読んだら記号で答える問題じゃん、危ない危ない。」
上手な見直しのしかたができていると、こうした心の声を発することができます。
こうした心の声を発することができるようにするために、見直しの練習も必要です。
小学生が、授業中に学校で受けたテストを見せてくれました。だいたい100点でしたが、ちょいちょい間違っている問題があり、それぞれ「これはどうしたんだい?」質問をしていきました。
この子なりに感じることは多いようで、「同じように間違えちゃったからここが苦手」と、ストレートに言ってくれます。
そう言ってくれたほうが、こちらの指導方法が明確になるのでありがたいのですが。
一つ気になった発言が、「せっかく見直ししたのに間違えてたから見直しをした意味がなかった」でした。
こうした発言や考えが積もり積もって、テストで見直しをしない子になってしまいます。その場で本人の発言を、こちらの思うように修正してもらいました。
テストで見直しをしないということは、穴の開いたバケツに水を入れて歩くようなものです。ポタポタ水が垂れても気にしないで歩くので、目的地には水が大幅に減っているか、全くない状態で到着することになります。
中学生でも、ミスをして点数を下げている子は案外多くいるものです。そのミスは、上記の例でいう穴です。その穴をいかに防ぐかは、見直しのしかたにかかっていると言っても過言ではないです。
上手な見直しは、冒頭に書いたあの発言です。
ほかには、「あっこれ計算が違ってるじゃん。いやー、気づいてよかった。」「あれ、?マークがない。ギリギリセーフ。」
こんな声を心の中で発することができるかどうかで、点数の上積みにつながります。
じゃあ、どうしたらこのような上手な見直しができるようになるのか。
ふだんから問題を解くときに、〇付けをする前に自分なりに見直しをしてみる、あとは自分がしやすいミスを覚えておく、この2つです。