塾生で一人、解く・書くスピードがかなり遅い子がいます。
毎授業のように速く書くようにとは伝えますが、次の授業で見ていると、また解くのがゆっくりになっています。ここまで毎回のように伝える子もそうそういませんが、改善されるまで粘り強く伝え続けます。
この子は、小学生のころから見させていただいているのですが、そのころはこんなに遅くなかった気がするのですよね。。。
おそらく、中学に上がって「字を丁寧に書こう」という意識を持っているので、それによりスピードが失われているようです。現に、字は丁寧なんです。
以前、同じように字を超丁寧に書き、解くスピードがゆっくりな子がいました。その子には、「とにかく雑でいいから速く書きなさい」と指示を出しましたが、結局字を崩して書くのがイヤだったようで、それならばと、「解ける問題はすべて確実に解けるようにすること」に指示を変えました。
この指示がハマったようで、30点台だった数学の点数は、60点台後半まで伸ばしてくれました。
このことから考えると、極論は「解く問題すべて確実に解く」か、「スピードを持って最後までたどりつく」か、です。
両方できていたら、間違いなく高得点が取れることはお分かりいただけると思います。
話を元に戻すと、、、現在、冒頭の子は両方でまだ鍛える余地があります。このケースは、生徒の理解力にもよりますが、この子に関してはなによりスピードなんですよね。
まだ中1生なので、せっぱつまっている状況ではありません。問題を正確に解くことは、授業内で一つずつ修正していけば、形になってきます。ただスピードは、本人が意識していかないと、なかなか身につかないものです。
解くスピードが上がれば、それだけ問題に触れる時間も増えますし、解く量も増えますし、テストも最後までたどりつける可能性が上がります。
そうすれば、理解できる量も必然と増えますからね。
まだまだ修正することはたくさんあります。あとは、本人の奥深くまで響いてほしいと願う今日この頃です。
TOMORROW IS ANOTHER DAY.