人間は、親の背中を見て育ちます。
言葉づかいから、行動、性格も・・・
この場合、これらは遺伝で似るのではなく、あくまで生活している中で、
無意識にでも子どもが親を見ているために、その姿を見て育っていきます。
また、その中で、子どもは無意識のうちに取捨選択をしています。
「これはいいな」「こう言われるのはイヤだな」・・・
成長すればするほど、それが分かってきます。
親が子どもに言う→子どもは判断→良さそうなら従うorイヤなら従わない・・・
このサイクルが、日々、もっと言えば一瞬一瞬で繰り返されることにより、
それぞれの言葉の重さが変わってきます。
また、それらによって、子どもの性格にまで影響が出てきます。
逐一、その行動はダメ、それもダメ、こうしなさいと言い続けていれば、
子どもはその行動しかしなくなり、自分で考えることをしなくなります。
また、その圧力は、子どもを引っ込み思案にし、「積極的になりなさい」と言っても、
「積極的」がどんななのか、「なにか言えばだれに何を言われるか分からない」と考え、
行動することを制限してしまいます。
だから、おとなしくて、また字を隠しながら書く子は、自信がなく、
幼いころに「これはダメ」「あれはダメ」と厳しく言われてきたのだろう・・・
と、井上先生が言っていました。
なるほどな・・・めちゃめちゃ感心させられました。
何気なく言われた言葉が、実は心にグサッとささることって、結構あります。
ましてや、育ち盛りの子どもは、心はナイーブですから、言われたことに対しての反応も大きいです。
今私たちが教えている子たちは、中学生が多いですが、育てられ方がこうも性格に影響を与えるか、
というのは日々勉強させていただいています。
性格というのは、環境によって、自分の意志で変えられるものだと考えていますが、
それでも、基準となるのは親の背中だと思います。
高校くらいまでは、一番身近に接するのは両親ですし、影響を受けるのもそうでしょう。
ただ、親が100%ではありません。
おじいちゃん・おばあちゃんや、近所の人、学校、友達の話を聞いて、
そこから自分というものを作っていくのがいいと思います。
もちろん、親を否定しているのではないです。
正直言えば、親御さんも日々勉強中なんですよね。
だから、どこまで褒めればいいのか、どこまでしかればいいのか、ブレーキのタイミングが分からない人って、
本当は多くいるはずです。
昔は、ルールを守らなければ、その度合いに応じてしかれば済んでいました。
それから、いろんな教育方法あ本が出て、インターネットもつながるようになって、
情報も底知れないほどあふれてきました。
だから、ブレーキのかけ方が難しくなってきているのですね。
だから、本当は親御さんも子どもたちの様子を見て、言い方を変えたり接し方を変えたり・・・
学んでいくことが、子どもたちにも影響していくのかなって思います。
親御さんも学んでいっているのですから、子どもたちにとってはなおさら、
勉強していろんなことを吸収していくことは当然ですよね♪
井上先生は、元々国語の教師でした。
とても人気があり、分かりやすいと数多くの生徒たちが言っていました。
今回のテストでは、90点台が2人、前回から大幅に点数を伸ばした子が半数にも上りました。
国語のテストって、「しっかり文章を読んで~」としか私は言えないですが、
細かい部分から文章を読み解く方法などを生徒たちに伝授し、
生徒がそれを飲み込むことで、今回の成績につながったと感じています。
人から影響を受けることも、取捨選択をしながら、自分にとって「いいな」と思うことを取り入れれば、
少しずつ、今よりもステキな人になっていくと思います。
中学生にとって、今は人間形成の時期。
もっと自分を成長させていくためにも、いろんな人から良い部分の影響を受けて、
自分の中に取り入れて真似してみるといいです。
TOMORROW IS ANOTHER DAY.