ペース配分という技術

「その曜日までに絶対に終えられるページ数を」と念を押して、毎回課題を締切日までに終えられない生徒と話しながら、この夏の課題のペース配分を考えてきました。

9/1が課題提出の締切日ですが、上記の子は今日数学を提出してくれました。

英語も、1時間で11ページ進めるというすばらしい集中力です。ヘロヘロな日だと、1時間で2ページしか進まない子が、今日は11ページ進められるとは、ふだんの取り組みについて多々考えさせられる結果となりました。

逆に、非常に勉強になりましたね。指示の出し方については、新しい気づきが得られましたし、本来各生徒が持っている集中力って、だれもが持っているものなのだなと。

その集中力をどうやって使うか、どうキッカケを作っていくか、本人次第ということもあるでしょうが、こちらから手伝えることもまだまだあるという結論に達しました。

たとえばマラソンでは、ペース配分は優勝するのに不可欠なテクニックです。

前半で体力を温存しておいて、後半にバテる35km付近でスパートをかけるなんて、よく耳にします。

勉強でも、そうしたペース配分を身につけておくと、「この課題を終えるのにだいたいこのくらいの時間が必要かな」とか、「今日はここまで進めておこう」という考えが身についてきます。

点数が取れている子って、ほとんどの子が時間に対して意識的にも無意識的にも敏感だと思います。

だから、ペース配分を考えることによって、時間に対する意識を変えていくことが、まず必要なんですよね。

そうすれば、ダラダラ感はあっても、ダラダラしすぎることは減ってくるはずです。

また、課題が早く終われば、その分のんびりしたり自分の好きなことをやる時間が増えますからね。良いことばかりです。その体験を積み重ねていくことで、自然と勉強することへの苦手さはなくなってくると考えます。