生徒の「言われるがまま」を変えたい

最近強く考えているのが、生徒の「言われるがまま」です。

言い換えると、勉強に対して、極度の受け身になってしまっている状態です。

月ごとの課題を出すと、その課題を終えたいがために猛烈に頑張ることは、良いことだと思います。ただ、そういう子は(内容はともかく)課題を早急に仕上げることが得意です。

例えるとすれば、幼稚園児くらいの子がおつかいに行き、重たい袋をひきずって持って帰っていたら、穴が開いてどんどん中身がこぼれだしてしまう・・・そんな状態でしょうか。

課題を終わらせること自体は、とても立派です。やり切っているのですから、そこは「よくやった!」です。

その後、テストをしてできない状態だとすると、「言われるがまま」に課題をやり切っただけで、定着までいっていないことが分かります。

そうした状態を変えたいですね。

似た言葉として、「指示待ち」があるでしょうか。なにか行動するにしても、言われてから、指示されてから動く子は、案外多いです。

もしかすると、本人の中でも「何をしたらいいか分からない」状態かもしれません。

いつも言われていることを思い出して、まず行動してみること。その1歩が指示待ちからの、言われるがままからの脱却になると思います。

ということは、自分なりに考えを持つこと、周囲に流されず頭を働かせてみることがスタートになります。

中3生は、受験生という言葉をこの夏あたりから頻繁に聞くようになっているのではないでしょうか。今までと同じように過ごしていては、今まで以上に出せる力が眠ったままです。

夏休みもあと2週間、ふだんよりも長い時間を勉強に費やしてみると、ふだんと違った自分を見ることができると思います。

言われるがまま、指示待ちからの脱却は、この夏から始まりとするのがいいですね。

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