工夫して計算できるのは、理解ができているから!

少しずつ小学生の通塾率が高くなってきて、尾張旭市の学力を高めようプロジェクト(ルーツの個人的プロジェクト)が少しずつ普及しつつあるのかなと思います。

この取り組みが広がって、尾張旭市がまずは県内ナンバーワンの学力、その先に全国ナンバーワンの学力になってくれたらと考えています。

ただし、この取り組みはルーツのみで実施しています。

さて、小6ボーイと授業をしている中で、とても驚かされる解き方をしてくれました。

「20分で1.6㎞進むなら、2時間では何㎞進むでしょう。」という問題です。

学校でも習う、速さの計算です。

まずは1.6㎞÷20分で分速を出します。そのあと、2時間は120分なので、計算した分速と120分を掛け算して、答えを出します。

速さが苦手な子は一定数いるので、この手順で教えてあげることで、今「道のり・速さ・時間」のどれを出しているかを確認しつつ理解を深めてもらいます。

時間の単位も違いますから、そこを合わせることも必要ですし、いろいろとひっかかりがある問題なんですよね。

さて、上記小6ボーイはどう解いたか。

「20分→2時間=120分にするから、時間は6倍。同じように、1.6㎞も6倍すれば、答えが出る。」

最近仲間入りいただき、小学生の男の子特有の字の雑さをちょいちょい指導していたので、本人の考え方の尺度という面の把握は後回しにしていました。

それが、この解き方で良い意味で大きく覆されました。

倍を使う、つまり比を使って求めるこの考え方は、計算の理解がしっかりできていて、かつそれを活用できている証拠です。

工夫して計算できるのは、深く理解できているからなんですよね。

多くの小学生は、単元が終わるとハイ次、ハイ次と、習った単元の解き方はその単元だけで使うものと考えます。だけど、こうして速さの計算で比を使うという考え方は、単元を超えています。

これは、「習った単元がどこかで使えないかな」という工夫の根底にあるものです。

持ってきてもらったテストでも、説明する部分ではハナマルがもらえていました。小学生のテストでハナマルがもらえるのって、低学年ならまだしも、小6ではなかなかない機会です。

この子は素直に、スゴイなと感じました。

字の雑さについて指導すると、まだまだ四苦八苦している様子なので、時間をかけてそこは改善していく部分です。

小学生のうちから塾に通われたほうが、中学生でもそこまでガクンと下がることってあまりないのですよね。

たとえば公文なら、今の学年プラス一つでも上の学年をやれていれば、少しは自力で考え問題に向かう姿勢というものが形成されると考えます。

覚王山で勤めていた時は、通っていただいた全生徒数の半数が小学生でしたから、低学年からの通塾は当然でしたし、塾運営としては伸びしろしかない塾になっていました(笑)

ルーツも、そうしたいです。

小学生の勉強あっての中学生の内容です。だから、小学生で量をこなさなかったり、分からない問題をそのままにしていたら、中学生になってモロに影響を受けます。

下がりに下がった状態で塾に来て、「やればできるんですけど」と言われても、その状態で生徒の勉強への意識が高いかと言えば、そうではありません。

そうなると、成績が上がるまでに時間がかかるか、もしくは勉強へ意識が向く時期が、受験まで間に合わない可能性さえあります。

そうなってほしくないから、小学生で余裕があるうち、もしくはちょっとずつひっかかりが出始めるタイミングで、塾に通わせることってアリだと思います。

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