ときどき、マンガやアニメの世界のように、頭の上にたくさん??マークを浮かべている生徒がいます。
たいていそういうケースは、問題の解き方が分からないか、問題文の意味が分からないか、こちらからの説明が伝わっていないかのいずれかです。
アラフォーになるにつれて、そんなことが見えるようになってきました。年を重ねるのもいいですね。
今まで見て来た生徒たちから判断すると、大きく伸びていく子と定位置にいる子の差って、解説をするときが分かりやすいです。
その問題を解説するときに、「ナルホド、そう解くのか」と心で言うのか、「ワカラナイ」を前面に押し出した表情をするか、です。
大きく伸びていく子は、間違えていたとしても、解説を聞くと頭に入ってきやすいです。それは、「ナルホド」という前向きな力を持っているので、解説を自動的にキャッチしてくれます。
「ワカラナイ」は、いろんな言葉や解説をスルーする力を持っているので、なにかミスや間違えが起こるとさあ、大変。どんどんスルーしていくので、自分の心の中の声=ワカラナイだけが残り、定位置キープにこだわります。
まるで段差を越えられない以前のロボット掃除機のように。
こう考えると、言葉一つで大きく変わるということです。
中学に入ると、小学校のころとくらべて勉強量が増え、内容が難しくなり、テストがあります。思うように点数が取れないと、周囲や親御さんからの愛ある言葉で精神的にも揺れます。
そこで、自分なりにでもまずは理解しよう、一つずつできるようにしよう、そう思うことって案外大事だと思います。メンタル的な部分なんですけどね。
そう思うために、「ナルホド」が先頭にいることで勉強を進めやすくなってきます。
自分の言葉というものも、大切にしてあげたいですね。