「やればできる」の研究、、、だいぶ分厚くて、読むのも一苦労でした。
この本で書かれている一番大切なことは、「結果を褒めると成績が悪くなり、努力を褒めると伸びる」ということです。
中間テストで良い点数が取れて、それを褒めるとたいてい期末テストでガクッと下がることは、結構あることだと思います。
それは、そうした声掛けの部分がそうさせているということで説明がつきますね。
特に学力が良くない子に多い傾向ですが、すぐに「分からない」といって投げ出してしまう子がいます。
このケースは、だいたい2パターンに分かれます。その問題がその子に合っていないか、もしくは本人に意欲がないか。
ただ、どちらも結局は基本部分がぐらつているために、見た瞬間に拒否反応が出ているのかなと感じます。
ルーツでは、タイトルにあるように、考えて答えを出すことを求めます。
考えて出した答えなら、どう考えて答えを導いたのか、その過程でどこに引っかかりがあるのかを見つけることができます。
何も考えずに「分からない」と渡された場合は、「じゃあ教えよう」という前に、どこが分からないのか、どんどん質問します。いわゆる丸投げ状態は、説明を受けてもその場限りで終わることが多いからです。
分からないから先生に問題を丸投げすると、生徒自身は考えずに済みますし、先生が教えてくれますから、その場をしのぐことができるのですよね。
先生が生徒のためを思ってする教えは、生徒にとっては、ときに難しい問題を避けて通れるようになってしまうケースがあります。
それが続くと、もはや難しい問題に対する免疫はゼロに等しくなり、勉強に対する意欲さえそいでいってしまうようになるのですね。
考えさせることに重きを置いて教えていくことは、結構な忍耐がいります。口出しして教えたい、だけどそれでは生徒のためにならない、そんなかっとうをいつも授業内でしています。
その先に、自分で考えて問題を解くスタイルが出来上がります。そこを求めるためにも、ルーツでは現状でのできるできないではなく、考えて解いたその努力を褒めることを重視して見守っています。
さて、明日から私立入試本番です。いよいよですね。悔いのないよう、ベストを尽くしてきてください!!