ルーツを開校して6年、前職も含め多くの生徒さんを指導させていただいてきました。
最近になって、より身に染みて感じていることは、「凡ミスの修正が結構難しいのではないか」ということです。
ある程度問題をこなしていくと、少なからずその人の”クセ”が出ます。
途中式であったり、証明や説明の問題であったり、特にはっきりとでます。
その中で、凡ミスも、やはりその人なりの”クセ”があります。英語であれば、並べ替えの問題にもかかわらずスペルが間違っていたり、ピリオドや?がついていなかったり。
数学でいうと、符号や文字のつけ忘れや単純なたしひきができていないなど。
いずれも、マル付けをして「コレチガウ」と言って気づくこともありますし、言われても気づかないこともあります。
前者なら、まだ凡ミスと言えるかもしれません。でも、後者は凡ミスとは言えません。
たとえば、下記のような問題は、このように解きます。中3の因数分解の問題ですね。
よく間違えるパターンは、こう解いています。
( )内右側の文字が足りないです。わりと多くの子が間違えるので、私の中では要注意問題として、各生徒に「これは特に気を付ける必要がある」と伝えています。
それをしっかり聞いて意識している子は解けますし、毎度のように間違えてしまう子もいます。
毎度のように間違え、毎度のように「コレチガウ」と言われて気づくのなら、たかが文字1つないだけですが、凡ミスとは言えませんよね。
各生徒の間違えそうなところを私たちは把握しているので、修正ができていると嬉しくなりますし、同じように間違えてしまうと説明方法を変える必要も出てきます。
それらが本人の”クセ”になるのですが、同じように間違えるということは、そういうクセが身についてしまっているということになります。
そしてその”クセ”は、ほぼ全員が持っているものです。人間なのでカンペキではないですからね。
それを直すには、やはり毎回意識して解く必要がありますし、見直しの時もいつも言われていることを念頭に置いて確認していく必要があります。
そう考えると、ただ「凡ミス」で終わらせてしまうことって結構危険ですし、「凡ミス」を直すことは結構な作業になるのですよね。
TOMORROW IS ANOTHER DAY.